第18回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの成果展 2022

<動く屋根の下で> Under the moving roofs

「屋台」とはなんだろう。

熱帯、亜熱帯気候の東南アジアでは、仮設かつ移動式の屋台が飲食店や野菜・果物の販売などの場、あるいは人々のコミュニケーションの場として重要な役割を担っている。日本の都市においても福岡は夜になると、日中公共空間としての場所に突如屋台が展開され、ひとつ屋根の下に人々は集い宴を楽しんでいる。

これまでアジアの都市を旅して見えてきたのは、屋台はその土地の風土や歴史、制度などによってカタチづけられ、屋根に特徴が現れてくるのではないだろうかと考える。言わば “動く屋根”なのではと思う。

タイのバンコク式屋台は鉄製の半円型の屋根が特徴的で、実際に現地で製造している工場で屋台づくりのノウハウを学んだりもした。Covid-19によりアジアの渡航が難しくなったことで、近年では福岡の屋台をとくに研究している。調査を進めていると、実は現在福岡で稼働している屋台のほとんどが、赤城製作所によって製作されていることがわかった。赤城製作所の孝子さんとは、3年かけて関係を築き、今回のレジデンスでは屋台の屋根を一緒につくることにまでに発展した。

福岡と福岡市立名島小学校児童42人と屋台の食べ物を描くワークショップで制作したジョグジャカルタ、タイ、台湾、インドネシア特有のアジアの屋台の屋根が浮かべられたこの場所で、屋根の下で、どんな状況や出来事が生まれるだろうか。


タイトル:動く屋根の下で Under the moving roofs

制作年:2023年

福岡アジア美術館

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